散策者は2024年12月に演劇公演『殖える』を実施いたします。2022年3月に開催予定だった『話』が公演中止になったため、散策者としては実に5年ぶりの主催公演です。会場は2023年より2作品を上演してきた荒川区西尾久のおぐセンター。現代都市を舞台にした散策者流のSF作品をぜひお楽しみください。
◆ あらすじ(12月12日更新)
舞台は、架空の街・武蔵小麦。木造アパートに住むフリーター・中沼亘は散らかった部屋で日々を過ごしていた。ある日、帰宅すると部屋に一匹のゴキブリ(G)がおり、中沼は恐れおののく。しかし、そんな生活を続けていると、便利屋の長尾が現れ、ゴキブリをあっさりと殲滅してしまう。失意に沈む中沼がぼんやりと過ごす中、一本の電話がかかってくる。「そんな魔窟から一歩踏み出して、私たちの家へ、いらっしゃい。」
電話の相手は、みつぴし不動産レジデンスの社員・赤澤優佳。彼女が売っているのは、建築家・熊ケンゴロウが設計したタワーレジデンス。しかし、それはただの建物ではなく、人間の排泄物や分泌物を栄養源とし、まるで生き物のように成長していく不気味な存在だった。
棚田悠ノ介は赤澤のもとで仕事に邁進しているも営業成績は芳しくなく、赤澤から受けた助言をもとに生活を変えていく。パートナーの浜はそんな棚田の変化をよそにヒルナンデスを見ている。「ヒルナンデスは面白いよ、あんまり面白くないところがかえって面白い」(by 浜)。
タワーレジデンスを中心に人間と非人間の生が交錯するなか、人々の生活は思わぬ方向に進展していき……。
◆ トリガーアラート(12月12日更新)
本作のトリガーアラートがこちらから閲覧できます。
トリガーアラートとは、作品内の表現のうち、観客がトラウマ体験を想起したり気分を害したりするトリガー(引き金)になりうるものについて事前にお知らせする文書です。そのため、リンク先のドキュメントには作品の内容の一部を含んでおります。その旨ご留意のうえ、作品の鑑賞にあたりご懸念のある方はご一読ください。
◆ 公演日時
2024年12月14日(土) 14:00~ / 19:00~
2024年12月15日(日) 13:00~ / 18:00~
※開場は開演の30分前
上演時間100分(休憩あり)を目指して創作中
→上演時間は140分(第1幕65分、休憩10分、第2幕65分)となりました(12月12日更新)
戯曲を書いたメンバーの長沼航からのメッセージはこちら
◆ チケット
一般:2,500円
U25*:1,500円
西尾久割**:1,500円
* 25歳以下の方(要証明書提示)
** 荒川区西尾久に在住・在学・在勤の方(要証明書提示)
※チケットは当日精算・全席自由
当日券の有無は公式SNSでお知らせいたします
◆ 会場
おぐセンター2F(東京都荒川区西尾久2丁目31-1)
JR山手線・京浜東北線「田端」駅徒歩17分
JR宇都宮線・高崎線「尾久」駅徒歩10分
都電荒川線「小台」駅徒歩5分
都営バス「西尾久二丁目」バス停徒歩3分
◆ クレジット
作・出演:岩下拓海、岡澤由佳、田中優之介、中尾幸志郎、長沼航、原涼音
協力:庄島明源
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】